骨粗鬆症の採血検査
あなたの骨は強くなろうとしているのか、どんどん弱っている最中なのか?
骨密度が、いくらよくても骨折しやすい骨というものがあります。
それは、骨代謝のバランスが良くない場合があるからです。
骨代謝マーカーというものがあり、現在、骨が強くなろうとしているのか、弱くなっているのかが推測できます。
骨は常に骨形成(つまり骨芽細胞の働き)と骨吸収(破骨細胞の働き)を繰り返しており、そのバランスを採血検査にて見ることができます。
骨形成マーカー 例
- BAP 骨型アルカリホスファターゼ
- P1NP 1型プロコラーゲン-N-プロペプチド
- P1CP 1型プロコラーゲン-C-プロペプチド
- OC オステオカルシン
骨吸収マーカー 例
- NTX 1型コラーゲン架橋 N-テロペプチド
- CTX 1型コラーゲン架橋 C-テロペプチド
- TRACP-5b 骨型酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ
- DPD デオキシピリジノリン
カルシウムの取り込みに関与するビタミンD値も測定します
当院では、骨密度測定だけで安心するのではなく、治療方針の決定のために採血検査(骨形成マーカー、骨吸収マーカー)の測定を行います。
また骨代謝のバランスがあまりにも良くない場合には、二次性骨粗鬆症という、別な要因による骨粗鬆症を疑うこともあります。原疾患を診断・治療しなければ骨粗鬆症に対する治療のみ行っていても、うまくいかないことがあります。
長年治療していても、どうしても骨密度が改善しない場合は、 ぜひ当院にご相談ください。