小児整形外科とは
整形外科は、乳幼児からご年配の方まですべての世代を対象としているのですが、小児整形外科は、成長期のお子さまを対象としています。小さなお子さまはいろいろな場面でケガをすることが多いです。かすり傷、擦り傷、打撲などお子さまのケガ全般を診させていただきます。成人になる過程において発達段階にある小児の運動器で起きた病気やけがなどをこれからの成長を考慮しつつ、診療していきます。
当院長は勤務医の頃から小さなお子さまの運動器で起きたあらゆるけがや痛みの対応にあたってきました。見た目だけでは、ちょっとしたけがだと思っていても、骨格や筋肉が成長過程にあるがために小児特有の疾患を発症していたという可能性も考えられるので、けがや症状の程度に関係なく速やかにご受診ください。
最近小さなお子様の肘内障(ちゅうないしょう)についての問い合わせが増えております。
肘内障は赤ちゃんから6歳くらいまでのお子様に多いです。
お友達に腕を引っ張られた時、転びそうになったので咄嗟に手を引いた時等に生じます。
お子様が痛がって泣いて腕を動かそうとしない等、肘内障が疑われる場合はお越しください。
肘内障と診断されると、医師による徒手整復術が行われます。
手術や麻酔は必要なく、数秒程度で終わることが多いです。
整復後にはバンザイをしてもらう、おもちゃをとってもらうなどして手を動かせることを確認いたします。
小児整形外科の主な対象疾患
- 肘内障(ちゅうないしょう)
- 発育性股関節形成不全
- 股関節臼蓋形成不全
- ペルテス病
- 大腿骨頭すべり症
- O脚
- X脚
- 小児期扁平足
- 先天性内反足
- 脚長不等
- 小児の骨折
- 歩容異常
- ばね指
- 脊椎異常(先天性側弯症、特発性側弯症)
- 腰椎分離症
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 先天性斜頸(筋性斜頸)
- 環軸椎回旋位固定 など